クマザサの来春

北海道の野山を散策すると、多く見かける植物でクマザサがあります。現在は、寿司折やお弁当の中にビニールのイミテーションが入っていることがありますが、実は、このクマザサ、とても良い効果を出すんです。防腐作用があるとされていて、その昔は、多く食品の飾りに使われていました。このクマザサ、実は緑の葉のまま越冬します。

もちろん、葉の中には枯れて茶色になるものものありますが、見事な冷凍保存で、雪に押し潰されて、折り目の付いたものまで見ることが出来ます。今回は、薄氷の中に眠る草たちのようすも紹介することが出来ました。
北海道は豊富な雪資源によって、豊かな水を蓄えることが出来ているので、春にはその氷が融けて、水となり営みに反映されていきます。やがて野山は、クマザサによって覆いつくされて、緑一面になります。薄氷がが融けると、今度はエゾアカガエルやサンショウウオたちの活動も始まります。



小川に沈み、ゆらめくクマザサ。

同時期に現れた、小さなフキノトウ。

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