北国に合う水中ガーデン
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水槽のメンテナンス
アクアリウムというと、まず最初に浮かぶのは、きれいな水草のイメージで、次に頭に浮かぶのが、面倒、お手入れが大変、などなどですが、ちゃんと理解すれば手軽に、そして快適にアクアライフを楽しむことができます。
ここでは、日頃の簡単なメンテナンスの説明をしています。
●水換えってやっかいなの? 意外と知られてない、やり方
よくある話では、「水を全部捨てて、砂利を洗って…」など言う話を聞いたことがあります。それはとんでもない話なんです。たぶん、そのような水換えをしたら、魚や水草が弱るか、ひどい場合は死に至ります。魚たちや水草は、急激な水質の変化には弱いのです。
では、どのようにするのでしょうか。【写真】のように、手押し式のポンプになっている、サイホンという道具を使います。灯油を汲み上げる時に、使われるポンプに似ています。この先には、パイプが取り付けられています。
ポンプの先を水中に沈め、とりあえず水を引くために、ポンプを数度握ります。このとき、受け皿として、落差のある下の方にバケツ等を用意しておきます。ポンプの出口は、指で開閉をして、水流調整を行います。水中からパイプの先を、底砂の任意の場所に、そっと降ろしてザクッと突き刺すようにすると、水流で、砂が上がってきます。…続きは→

砂がポンプを通して、流れ込まれないよう、指で水流調整をします。パイプの中には、網が仕掛けられているので、砂がポンプを通して、流れないのでご安心ください。砂は、舞い上がるけれど、吸い込まれないという状態にすると、汚れが舞い上がって、汚れだけがパイプを通して、水と共にバケツに運ばれます。するとパイプの流れの中に、汚れが無くなったことを確認することができると思います。次にパイプを持ち上げて、隣の底砂へと移動していきます。これを繰り返すと、汚れがどんどん取れます。
ただし、注意しなければならないのは、濾過バクテリア*も底砂に住んでいるので、、底砂全部の面積を吸い上げるのは好ましくありません。適度なところで切り上げて、残った部分は次回に回しましょう。
結局、大量の水を捨てることなく、少量の水が入れ替わる事となります。これを2〜3週間おきに繰り返してください。きっと、あなたの水槽は、快適な環境を維持することができるでしょう。
トータルとして、換えた水の量は、おそらく、水槽の四分の一とか、もっと少ないかもしれないです。その程度が最良と思われます。
●濾過機の清掃 水換えとは、同時に行わないで!
きれいにしたい気持ちはわかりますが、水換えをするときに、同時に濾過機は清掃を行わないでください。それはなぜかというと、実は濾過機の中にも濾過バクテリアが生息しています。底砂から吸い上げられた、濾過バクテリアと濾過機から捨てられた濾過バクテリアの損失は大きいのです。ですので、タイミングをずらして、行いましょう。また、濾過機の清掃ですが、できるだけ今使用の水槽の水を汲んで、その水で、洗うようにしてください。そうすると、濾過バクテリアへのダメージを少なくすることができます。
上部式の濾過機の使用は、水草水槽にはふさわしくありません。理由はCO2を逃がしてしまい易いからです。出来ることなら、少し高額ですが、外部濾過機をしようしてください。濾過能力が高いのと、密閉式なので、CO2を逃がしづらく、水草水槽には最適です。
*濾過バクテリアとは? 水槽の水の中に棲んでいる、微生物で、アンモニアなどの有害物質を分解してくれています。
●ガラス面のコケの除去 定規が便利です。
時間と共に、ガラス面にコケが付着してくることがあります。オトシンクルスなどの魚を入れておけば、多少は、食べてくれますが、限度があります。逆にあまり期待できません。ということで、水槽のガラス面の内側は、三角定規や10センチの定規などで、ワイパーのように削り取ると、とても簡単にコケを除去することができます。ただし、アクリル製の水槽に関しては、キズが付きやすいので、柔らかい布などで拭いてください。ガラスがきれいだと、水槽全体がとてもきれいに見えます。

●伸びてきた水草は? 差し戻しで増やそう!
水草が成長してくると、水面に到達するぐらいになり、さらには覆いかぶさるようになってきます。こうなっては、見苦しいし、肝心の光源を隠して、他の水草の成長の妨げになります。茎がある水草なら、節から5ミリ程度下のところをカットして、砂に刺しましょう。そこから再び伸びてきますし、切られた茎からも、新芽が出てきます。
他にも、いろいろなメンテナンスがありますが、追々お知らせしていきます。

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