ゆらゆら揺れる水草を眺めているだけで、セラピーに?
実は、写真や絵画と違って、水草水槽には、動きと明かりがあります。水流によって形成された、全体の流れによって、ひとつの水系が作られます。また、イミテーションとも異なり、本物の植物が水槽の中で育っているため、実際には日々変化していきます。この事による視覚からくる影響力はとても大きなものがあると考えます。国内では、まだまだ少ないですが、実際に、一部の医療の現場では、アクアリウムセラピーを導入してこともあります。
水槽の中では、さまざまな生物が生息しています。もちろん、水草はダッチアクアリウムにとって、メインであることは確かですが、それと同居する魚やエビ、そして意外に知られていない、大事な役割をしている、濾過バクテリアもそのひとつ。目には見えませんが、アンモニアなどを分解しています。さらには、プランクトンの部類も生息しています。
実際に目につく部分では、魚やエビが活動している姿を、目視できます。
一世代前に、パソコンの背景にCGで作られた水槽の動画や壁面にある動画によるアクアリウムとは全く異なります。
眼で追う、探すといった行動が、アクアリウムには発生します。たとえば、水草に関しては、新たな新芽や枝芽が生まれます。魚たちやエビは、泳ぎ、捕食・求愛をしています。こんなようすは、いかがでしょうか。
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また、魚たちは、それぞれに性格が異なります。じーっと見ているだけと思われるかもしれませんが、そこには物語やドラマがあるのです。
さらに面白いのは、新たな命の誕生です。明確にわかるのは、ヌマエビたちが出産します。そうすると品種によって異なりますが、稚エビはサイズが小さいのに、親とほぼ同じ形をし、歩いたり泳いでいる姿を発見することができます。そんな様子を見ているだけで、とても癒されますし、脳もセラピーによると、活性化していると伝えられています。セラピーによっては、アルツハイマーの予防などにも使われているそうです。確かに、じっと見ているだけなんですが、この動く小さな水中の惑星には、それだけの秘めた力が存在し、変化する日々の時間の中で、長時間見ていても飽きない要素が高いと思います。
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