映像作家 藤永 潤の世界
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約30年前にはまる
オランダー発祥のダッチアクアリウム(オランダ式水草水槽)という伝統的な水草園芸にはまってしまってから、随分と年月が流れました。今、国内ではこのトラディショナルなレイアウト方式は皆無となっていて、ネイチャーアクアリウムという、日本式が主流となっています。約150年以上前にオランダの園芸家たちが、長い冬にも園芸をしたいということから始まったとされるダッチアクアリウム。その後ヨーロッパへと広がっていきます。あるきっかけから、この存在を知り、資料などを求めて独学。気が付くと、きれいな水草レイアウトと共に時が流れ、早30年弱。当時のままずっと、この水槽も砂も使っています。

ものすごく種類の多い水草
水草のことをよく知らない人にとっては、水草と言えば、金魚蜂の中にポヤーンと生えている、その姿を想像する方が多いと思われますが、実はとても種類が多く400種類以上あると言われています。色も緑だけではなく、赤やオレンジ、黄色などあり、しかも形状も様々。育てるための難易度もいろいろあります。その水草の組み合わせで、基本ダッチアクアリウムの場合、びっしりと隙間なく植えこんだ密植となり、手前から後方にかけて傾斜していくレイアウトとなります。そして、同じ形を長い年月かけて維持していきます。そのため。今主流になっている底砂のソイルというものは、基本使用しません。また、レイアウトのために流木や石なども使いません。流木は立体構造を作る時のペースとして使用することはありますが、あくまでも、影の存在です。こうして、作られたダッチアクアリウムは、眺めているだけで日々の疲れを癒してくれます。

  動と静が混在。
水流によって、水草の葉は、ゆらゆらと揺れます。また、水中には熱帯魚やエビなども共存していて、日々ドラマが生まれています。また、水草もどんどん成長して形を変化させていきます。それを見守る形になります。いつも責任重大だなと感じつつも、やはり、ここにぼくも共存しているんだなと感じています。
 





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