映像作家 藤永 潤の世界
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頭デッカチにならない。
カメラよくカメラマンの中には、教科書通りのセオリーで決めつけて、撮影を続けている人がいます。f値がどう、露出がどう、この場合は、この数値でなければならない等々。で私の場合は、勘に頼ることが多く、長年やっていくうちに自然に身についていったのが現状です。もちらろん、そういった基本は大事です。しかし、その通りには行かないし、行ったとしてもみんな同じ映像になってしまいます。実に寂しいことです。長年の経験で、数値的なことは、あとから自然について来ます。そうして、時折、今どうなってんだろう。って調べると、意外と適正だったりしますね。とにかく、基本は撮り続けることです。

全く真逆もやってみる。
煉瓦撮影を続けていくと、あれ?ということに、よくぶち当たります。ここで、ホワイトバランスが合うはずなんですが、全然ヘンだなぁーとかね。そんなとき、例えば白に当ててホワイトを出してもだめで、例えば黒っぽいものに当ててみるとか、色温度をトライしてみたりします。そんなとき、ピタリと思い通りの色合いになったりします。なので、そんなことを何度も繰り返していると、ちょっとしたことからヒントが出てきて、味わい深い結果が出たりもします。また、どうでもいいようなものも、注視して見続けてしまうのも、自分の特徴かもしれません。どこにでもある壁なども、いろんな角度から見てみたり、寄ってみたりしても面白いし、映像の世界である長四角で区切るようにして見ると、また異なったものが見えてきたりします。

看板   これ、どうなるんだろう。
はっ!?と出会った、いろいろな人や物。大事に見ていきたいです。そのいろいろな物を、どのように最終的にストーリーにしていくのか。そこが一番大事なのです。ひとつひとつ、いくら奇麗なものを撮っても、組み立てが一番大事で、ここを誤ると、単なる自己満足に終わってしまいます。
  スピーカー

人混み
夜の街かど


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